日々の出来事を不定期で掲載しています。
2024年03月18日
今年も動き始めました
新年早々の「震災」を始め、収まりが見えないウクライナ戦争やパレスチナ紛争など、あまりにも悲惨な状況を毎日目にして、とても「やるせない思い」をしています。
自然現象は、心のどこかで「やむを得ない」と、割り切れても、「人の意思」で起こす戦争は、止める意思があれば終わるのです。為政者に「菩薩界」とまではいかないものの、「人間界」の心が戻る事を心から願っています。
沈みがちな気持ちを奮い立たせて、今年も「ムクナ豆」の広がりに取り組んでいきたいと思います。昨年から続く「現代農業」の影響は、未だ衰えていません。それどころか、春本番を迎えようとしている今、「栽培希望者」のお問い合わせは、日に日に増えています。
1月には九州からお客様を迎え、2月には、1泊で出張し、今日も福島からお客様をお迎えしました。皆さんのムクナ豆栽培にかける思いはとても強く、2時間・3時間とあっという間に時が過ぎます。この語らいを通じて、私の「やる気」もますます強くなっていきます。
つい先日、診療所を運営する医師の方がお見えになりました。これで5回目のご来訪です。これまで20名くらいの患者さんにミクロパウダーを試していただいていますが、この内1名の方に顕著な変化が認められたそうです。その為、更に20名ほどの患者さんに使ってみたいというお申し出でしたので、可能な限り、供給し続けます。
また、私の友人が若年性パーキンソン病を患い、6年に渡り補助的にムクナきな粉を使ってますが、DBSの検討で検査入院中に、きな粉を食べ続けて良いと担当医に言われていることが分かりました。このように医療の現場で、ムクナ豆が補助食品として使われる事は、私にとって夢のようなことです。一つ一つ事例を重ね、より多くの患者さんのお役に立てれば幸いです。
一昨日から、今年の試験栽培を始めました。「インド産」「九州産」「沖縄産」と私の八升豆の4種類を30℃~40℃の湯に浸し、18時間浸水で11粒、40時間で8粒と、沖縄産以外は全てポットに播きました。インド産は1粒2g以上あり、成分上の問題が無ければ、八升豆との掛合わせなど、品種改良にも取り組みます。畑の整備も始まり、いよいよ今年もムクナ豆栽培が始まります!!
2023年12月31日
本年中はお世話になりました
本年、貸別荘「ログキャビン彩」をご利用いただいた皆様、「那須ムクナ豆ファーム」の商品をお買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございました。
脱サラをして22年間。「公務員を辞めなければよかった」と思ったことは一度もありません。自分のやりたい事をやって「生活できる」事は、本当に素晴らしい事です。ひとえに、ご利用いただいた皆様のおかげと、改めて感謝申し上げます。
22年間離れて暮らしていた一人娘夫婦が、長年勤めていた会社を辞めて、那須に移住し、仕事を引き継いでくれることになった今年は、まさに、人生の大転換点でした。
来年からは、子供たちが「ログキャビン彩」(1st、2nd、山荘の3棟のログハウスの貸別荘)の運営を行いますので、これまで同様、宜しくお願い致します。
「那須ムクナ豆ファーム」の今年1年は、「現代農業9月号」(2023年8月5日発売)に私の寄稿文が掲載されたことで、例年にない売り上げを記録しました。雑誌に記載した「本年目標」も達成し、「暮らしていける農業」実現に向け、大きな1歩を踏み出しました。
なんといっても、全国250人余りに及ぶ農業の大先輩の方々から電話をいただき、色々なお話ができた事は、これまで経験のない素晴らしい出来事でした。さらに、その多くの方々が、ムクナ豆栽培に強い意欲を持っており、100名以上の方に種を発送しました。
「ムクナ豆」の存在をご存知の方は皆無でしたので、全国に100名に及ぶ栽培者が一気に出現したことになり、「ムクナ豆元年」と言っても良いのではないかと思います。
「流行りもの」の栽培を経験された方達からは、栽培農家が増えれば、価格が下がり、「暮らせる農業」の実現は難しいのではないかとのご指摘もありました。
私は、そうは思いません。認知症やパーキンソン病の予防の可能性を秘めるこの豆は、60歳以上の方は皆食べて良い物で、対象者は4000万人以上に上ります。また、栽培に手間がかかり、手作業も多い為、大規模化が難しいので、中山間地の農業存続にうってつけの作物です。
米作では食べられなくても「米」は日本の食文化そのもので、決して無くすわけにはいきません。米作を守りつつ、一部をムクナ豆に転作することで、暮らしていける農業の実現を可能にする取り組みを是非始めていただきたい!!
来年は、私の提案を実現していただける方とのご縁を結べるよう頑張りたいと思います。
2023年11月03日
残念なお知らせと収穫時期
多くの方から「美味しい」と評価していただいてきた「ミクロパウダー入り黒糖カステラ」は、諸事情により10月一杯で販売を終了しました。
ふるさと納税お礼品リストからも削除しました。先日、研究機関において、これまで分析していなかった商品のL-ドーパ量を計量していただきました。この結果、カステラには想定していた量が含まれていない事が判明し「元気が出るカステラ」と銘打っていただけに、残念ながら製造中止としました。
「ムクナ豆」の存在を身近に感じていただける「お菓子」の存在は、必要と考えており、今後、別の商品開発を行いたいと思います。
なお、前述の検査の結果、FVBミクロパウダーには約41mg /g、同じく焙煎きな粉には37㎎/gのL-ドーパが含まれており、いずれも、一般に販売されている「ムクナ豆きな粉類」に比較して高濃度であることが証明されました。
さて、例年だと既に収穫作業を始めているムクナ豆ですが、本日時点の10日後の予報で、朝の最低気温3℃が発表されました。この気温は収穫するかしないかを決める「目安」です。上に振れれば問題ありませんが、下に2℃振れれば「凍みる」可能性があるからです。「霜」は、目安にはなりますが、やはり気温が問題です。昼間の最高気温が10℃以上で、前後の日の温度が高ければ、もう少し待ちますが‥‥。ここ1週間で、どういう気温状況でも対応できるよう準備作業を行います。
2023年10月18日
またまた1か月が過ぎてしまいました!
貸別荘「ログキャビン彩」の管理・運営は娘夫婦に任せていますが、「改築工事」となれば、私の出番です。9月20日に2ndの玄関ドアの交換工事を行いました。ログハウス建築を一緒に行っていた大工の棟梁「カクワさん」にお願いしました。未だ塗装は1回のみですので、写真は後日掲載としますが、なかなか素敵なアメリカ製木製ドアSimpsonです。気に入ったので、1stの分を新たに発注しました。ログキャビン彩も進化を続けますので、どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、「那須ムクナ豆ファーム」の販売促進の大きな推進力として、新たな助っ人が現れました。バリバリキャリアのYさんです。これまで、ムクナ豆製品の説明文や写真などは、全て、我が家のインジェットプリンターで印刷した物を使ってきましたが、商品に貼るラベルを含め、全て印刷を外注することにしました。
可愛いラベルや統一された6種類のきな粉の説明チラシ、商品一覧やその説明用チラシ、当ファームの紹介リーフレットなど、Yさんのデザインとインパクトある説明文。これまでとは少し違った、那須ムクナ豆ファームのはじまりです。
さて、「現代農業9月号」の影響は、未だに強く残っており、今月の来客は予定を含め10組を数えます。
中でも、現役の診療所の医師の方は「ムクナ豆は、アミロイドβとタウたんぱく質の凝集を阻害する可能性がある」という私の一文に「非常に興味を覚え訪ねてきた」との事でした。この医師の方は、訪問診療も行っており、主にアルツハイマー型認知症の患者さんを多く見ていられるとの事。ご自身は「ポリフェノール」がアミロイドβ及びタウたんぱく質の凝集を阻害する」という論文に基づき、色々な治験をされているそうです。
患者さんに使っていただきたく、ミクロパウダーをお預けしました。これで、現在、医師お二人(お一人はPD専門)に、ムクナ豆ミクロパウダーを使った「治験」ともいえるような試みを行っていただく事になります。少しでも、患者さんのお役に立てれば幸いです。
2023年09月13日
ようやく管理を再開しました
雑誌掲載の影響は、9月10日まで強く残りました。前回の日記以降も午前中は電話でのお問い合わせの対応と、焙煎きな粉作りやミクロパウダーの小分け作業に追われ、夕刻からは発送作業とかなりのハードな日々でした。
異常な暑さのせいもあり、夕方からでないと管理作業は難しい事もありますが、ようやく畑に出る機会が増えました。しかし、1月もほとんど手が入らなかった為、花のカスが付いたままの莢にはほぼ虫害が見られます。
残されたわずかな期間に、これまでの虫害による収穫量の減少を補う手立ては何か?
まずは、虫害にあった莢をすべて取り去り、天井部やサイドネットに生い茂った葉を整理して、光や風が棚の中を通るようにしています。幸い、花芽は未だ旺盛に出ていますので、これを何とか「種」を採れるまでに成長させることと目標を定めました。
今年の暑さは異常ですが、普段なら「9月15日までに咲いた花」が「種」の収穫対象として、その後の花芽は全て切り取ってきましたが、この暑さが続くのであれば、9月一杯に「延長」できます。
無論、11月一杯、強い霜が降りない事が条件になりますが、試す価値はありそうです。今週中に作業を終えて、環境を整え、ムクナ自身が「今年の実は少ない」と自覚し、急いで多くの花を追加で咲かせるようにしたいと思います。